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NPO 家族葬の会 TOPコラム目次>葬儀の経験から:湯かん・妻と娘

葬儀の経験から:湯かん

湯かん・妻と娘〜(1)打ち合わせ〜

79歳のお父様がなくなられたとのご連絡をいただいて、国分寺市の住宅街にある宮野様のお宅に伺ったときのことです。枕飾りをしつらえ、お線香を上げて、早速お葬式の打ち合わせに入りました。故人の娘さんが、打ち合わせのお相手でした。式場は近くのお寺で、翌日通夜、翌々日お葬式という日程で行うこと、花祭壇にはオプションをつけること、その日の午後にお寺にいって打ち合わせをすることなど、次々と問題もなく決まっていきました。

しかし、問題が全くなかったわけでもありませんでした。問題があったといっても、お葬式の流れにかかわるようなことではなかったのですが、葬儀者として深く考えさせられた問題でした。

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湯かん・妻と娘〜(2)湯かん〜

それは、湯かん(浴槽を部屋に持ち込んで、ご遺体を洗うこと)でした。私が湯かんをお勧めしたところ、故人の娘さんは「父はお風呂が好きだったから、ぜひお願いします」とお答えになりました。しばらくして隣の部屋から喪主の強い調子の声が聞こえました。そして、困惑した表情の故人の娘さんから「湯かんの話を母に話したら、絶対にいやだというのです。申しわけないけれど止めにしてください」というお話がありました。

湯かんは、もともと、ご遺体を湯で洗い頭と顔をそるもので、出家(お坊さんになること)を意味していたようです。これは戒名の場合と同じです。戒名も、本来生きているうちに修行を積んだ出家者に与えられる名前ですが、今ではふつう死んでから与えられます。意味が変わってしまっているという点でも同じです。戒名は「新しい人生を生きるための新しい名前」となり、湯灌は「お風呂できれいな体にしてお送りする」となってきています。たんに故人の体をきれいにするということになってしまうと、ふつうは病院でお風呂に入れて洗うほどではなくてもきれいにしてくださいますので、湯かんの実際的な必要性はなくなってしまいます。というわけで、湯かんは、宗教的な意味も実際的な意味もほとんど失ってしまっているのが現状です。

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湯かん・妻と娘〜(3)デリカシー〜

喪主が妻として、必要もないのに愛する人が他人(業者)に触れられることに強い抵抗感をお持ちになるのは当然で、ごく普通の自然な感情として湯灌を拒まれたのだと思います。私も自分の身に置き換えて考えてみたのですが、正直なところ妻の遺体が他人の手で洗われることを受け入れらないだろうと思いました。

夫婦は血のつながっていない男と女の組み合わせです。年をとって茶のみ友達になってしまったかのように見えても、一人の男と一人の女の共同生活の歴史が消えてしまったわけではありません。やはり特別な関係なのです。「お風呂が好きだった父に湯かんをしてあげたい」と思うのは子としての気持ちでしょうが、子供にも(あるいは、子供だからこそ)夫婦のことは分からないのかもしれません。しかし、たしかに夫婦の愛は親子の愛とは違います。

取り消すのは何も問題はなかったのですが、湯かんを強く否定された喪主の気持ち対するデリカシーのなさに気づかされ、しばらくの間顔を上げることが出来ませんでした。

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